もんぺサイズは「型」と「生地」で選ぶ

もんぺサイズは
「型」と「生地」で選ぶ

もんぺのベストシーズンがやってくる。

最終更新日>2022/02/12
文責>鈴木誠史 写真>若菜紘之


わざわざでうなぎの寝床さんのもんぺを扱い始めて10年近くなります。服の流行り廃りはあるけれど、いつでも今の時代にちょうどいい定番の服として「もんぺ、良いものだよ」と訴え続けてきました。

うなぎの寝床のもんぺは、現代にマッチする型にアレンジした“現代風”もんぺ。動きやすさを重視して、お尻と腰回りは昔ながらのゆったりめ。ふくらはぎから足首周りにかけてシェイプされたシルエットで、活動しやすいのにも関わらずスリムなのが”現代風”という所以です。

もんぺサイズは「型」と「生地」で選ぶ

白シャツとチノパン、これぞ鉄板の組み合わせ。でもこれ、もんぺなんです。

「現代風もんぺ」という一つの型のなかで、色・柄・素材によって思いどおりの印象を作れるのがよいところ。それでいて伝統があり、着心地がよく、さらに経年変化も楽しめるのです。

もんぺの良さにハマったわざわざは、うなぎの寝床とコラボ。「コラボもんぺ」「ストレッチもんぺ」を作るに至り、さらに生地から選んで作る「わざわざセレクトもんぺ」も毎年恒例の企画となりました。

わざわざ別注のもんぺはポッケが2つの特別仕様。

寒い冬の時期はどうしても出番が少なくなってしまいがちなもんぺですが、春から秋まではもんぺ一枚穿きで快適に過ごせます。これから少しずつ暖かくなってくる頃がもんぺのベストシーズン。家でも外でも使いやすく、心地よく穿ける相棒をぜひ今から育てていきましょう。

もんぺの魅力はわかったが、サイズ感がわからずもんぺデビューになかなか踏み切れない…という方もいらっしゃるかと思います。実際に、購入後にサイズ交換を承るケースも一定数あります。この記事ではサイズの選び方のポイントを紹介しますので、ご自身に合うサイズのヒントとなれば幸いです。

もんぺサイズ選び、一番のポイント

それは、ふくらはぎを測ることうなぎの寝床のサイトでも、“実はふくらはぎの部分がサイズの境目となる1番のポイントとなります。まずは、ふくらはぎの一番張っている所を測ってください。”と説明があります。測ったふくらはぎの太さが、どのサイズ(=型)に合っているかを知るのがサイズ選びのポイントです。

サイズ表の下から2番目[ふくらはぎ]の欄に注目。しゃがんだり踏み込んだりする際にふくらはぎが窮屈にならないよう、測った太さピッタリよりも2〜3cmほど余裕のあるサイズを選ぶことをオススメします。(なお、SS/2L/3Lは一部種類のみご用意があります。)

というのも、オンラインで購入されたお客様から交換希望を受ける場合、一回り大きなサイズへの交換を承ることが多いのです。反対にM→Sサイズといった小さなサイズへの交換は少ないです。

先日オンラインで初めてもんぺを購入したリモートスタッフによれば、「『私はいつも太ももが入らないんだ…』と思ってふくらはぎを確認をしなかったため、ふくらはぎの部分が若干きついです…」とのこと。ふくらはぎは、普段ボトムスを購入する際にはあまり気にかけないパーツと思われます。見落としてしまいがちですが、こともんぺに関してはご自身がいつも気にしているパーツ(ウエストやお尻など)と並んでふくらはぎを確認することが重要です。

ふくらはぎのサイズさえクリアすれば、あとはしゃがみ作業もなんのその。

昔ながらのもんぺと同様に、腰回りとお腹周りはゆったりとした作りですが、ふくらはぎ部分は特にスリムな形に作られているのが現代風もんぺの特徴です。スタイリッシュに着られる代わりに、特に窮屈に感じやすいふくらはぎを測れば、サイズ選びの基本をおさえられるというわけです。

次に丈の長さ。お気に入りのズボンの総丈(股上+股下)を測ってみて、もんぺサイズ表と見比べてみてください。ふくらはぎのサイズが窮屈でないものを選んだ上で、より好みの丈感に近いものを選べば「予想よりも丈が短かった/長かった」となるのを避けられるはずです。丈の長ささえ合えば、大きめサイズを選んでワイドパンツのように穿くのも大いにアリ。

いくつも種類があるうなぎの寝床のもんぺですが、基本的にどれも同じ型から作られています(型紙も販売しています)。一度測ってしまえば、毎回サイズ選びに頭を悩ませることなく、自分に合う基本サイズがどれなのかを判断しやすくなることと思います。

「コラボもんぺ」Mサイズ着用。ゆったり履くか、細身に履くか。どちらもいい感じ。(左:身長158cm 右:身長176cm)

「ファーマーズもんぺ」は昔ながらの型:
戦時中の空襲演習の時の動きやすい活動衣として始まったもんぺ。その着心地の良さから戦後、農作業着として定着していきました。そのゆったりとした農作業着の型をベースに製作したものがこの「ファーマーズもんぺ」。現代風もんぺとよりも、お尻周り、膝からふくらはぎも、すべてがワイド。

普段は3Lサイズのもんぺを穿くスタッフも、ファーマーズならLサイズがぴったり。他のもんぺとはサイズが異なるので、商品ページにあるサイズ表をご参照ください。

左:ファーマーズもんぺ 右:アースカラーもんぺ

ファーマーズもんぺはワイドだけれどもきれいなシルエットです。このきれいさは間違いなく、久留米絣の生地の美しさのおかげです。

次に生地を知ろう

型(=サイズ)は同じでも、その着心地は生地によって変わります。いやむしろ、型が同じだからこそ生地の違いを実感できるのが、もんぺの面白いところ。

好みの色や柄でもんぺを選ぶのももちろん良いことなのですが、やわらかい生地か固い生地かといった特徴を知っておくと、より好みに合った着心地のものを選びやすくなるはずです。

「ストレッチ」と書かれているものを除き、久留米絣のもんぺをはじめとするほとんどのもんぺが綿100%で作られています。その綿100%の糸で織られた生地が「薄地」か「厚地」かが、着心地を分けるポイントです。

綿100%の薄地・厚地もんぺ

左(身長176cm):無地 厚地 グレー Mサイズ
右(身長159cm):あられ 薄地 グレー Sサイズ

薄地の生地は柔らかいので、洗うほどに生地が体に沿うようなラインになっていきます。特に洗い込んだ久留米絣のもんぺはまるでネルのように起毛し、肌に吸い付くような柔らかさになります。この心地よさは他の生地ではなかなか味わえません。

厚地の生地は張りがあるので、オフィスにも穿いていけるようなパリッとした印象を受けます。見た目のとおり薄地よりも固めの着心地となりますが、その分だけ耐久性があるということ。長く着るほど経年変化を楽しむことができます。

薄地・厚地の表記がないものもあります。その場合は重さをチェックしてみると、薄地・厚地どちらの着心地に近いかをイメージすることができます。

・うなぎの寝床 無地薄地もんぺ:約180g
・うなぎの寝床 無地厚地もんぺ:約250g
・うなぎの寝床×わざわざコラボもんぺ:約250g
※全てMサイズの重量

綿100% 厚地のもんぺは生地に張りがあるため、身体のラインにぴったり沿うジャストサイズで着る場合、薄地のもんぺ以上に窮屈さを感じるかもしれません。最初はきつく感じるジーンズを自分用に育てていくような楽しみもあるのですが、動きやすさや着心地を重視するならジャストよりも少し余裕を持ったサイズを選ぶとよいでしょう。

ニットのもんぺもあるんです:
うなぎの寝床では基本となる久留米絣のもんぺのほか、他メーカーや産地とコラボすることでさまざまな生地のもんぺを生み出しています。例えば「もんぺ 編み 1/16」は、ニットに深い知見を持つyohakuとのコラボから誕生した、編物のもんぺ。

同じ綿100%でも布帛(=織物)と異なり、ニット(=編物)特有の伸縮性に富む点が特徴です。厚地でありながら膝の曲げ伸ばしもラクラク。もんぺの型ならではの着心地をより味わえます。

もんぺ 編み 1/16

フィットする、ストレッチもんぺ

綿にポリウレタンを2%加えたことで、やわらかく横に伸びる「ストレッチ生地」で作ったもんぺもございます。ふくらはぎや膝の曲げ伸ばしがさらに楽になり、元々着心地のよいもんぺをさらに快適に着こなすことができるのが魅力です。

上:うなぎの寝床×わざわざ コラボもんぺ(墨黒)
下:わざわざのストレッチもんぺ(ブラック)

わざわざのストレッチもんぺと、コラボもんぺを穿き比べ。生地の特性上、ストレッチの方がゆったりとしたシルエットになります。(どちらもチノ/Sサイズ。モデル身長159cm)

最初は少しゆったりめに見えるストレッチもんぺですが、ポリウレタンの特性上、洗濯をすると縮みます。ですが伸縮性があるため、「窮屈になる」というより「フィットする」感じへと変化していきます。

ジャストサイズのものを選べば、体のラインに沿うシルエットでありながら楽な着心地で穿いていられるのがストレッチもんぺの良いところ。反対に大きめのシルエットで着続けたい場合は、ジャストサイズよりも1サイズ大きいものがおすすめです。

このように生地の特性によって、同じサイズでも違う着心地を味わえるのがもんぺの奥深さ。違いをひと目で判断するのは難しいですが、生地のことも各商品ページで詳しくご紹介していますので、ぜひサイズ選びのヒントとして活用してみてくださいね。