第一回青空読書会

第一回青空読書会レポート

気持ちの良い読書会となりました。

最終更新日>2022/5/20
文責>いしはら 写真>若菜紘之


<青空読書会とは?>
わざわざの姉妹店「問tou」があります「芸術むら公園」内にて、みなさんと一冊の本を読み、感想を共有する会。第一回は福沢諭吉=著『現代語訳 学問のすすめ』を7名で分担して読みました。

9:00 天気に恵まれて、読書会スタート!

第一回青空読書会

9:00 まずは参加者のみなさんと顔合わせ。初開催にも関わらずご参加いただきありがとうございました!

わざわざ代表の平田が、読みたくても読めていない本を皆で分担して読めたら面白いのではないか?ということで企画した「青空読書会」。第一回の今回は天気にも恵まれ、無事青空の元で読書ができました!

第一回青空読書会

今日一日のタイムスケジュールはこんな感じに。

みなさんとコミュニケーションを取りながら、タイムスケジュールに沿って読書に入っていきます。9:00〜12:00で一冊の本を読み、感想を発表し合う、複数人で読み進める読書体験ならではの半日のタイムスケジュールです。

第一回青空読書会

今回は本の章立てと参加人数から、それぞれ読む章を3章ずつパート分けし、あみだくじで自分が読み進めるパートを決定しました。

また、1章ずつをあえて重なて、2人が必ず同じ章を1つ読むように振り分けました。読む人によって、要約の仕方や大切だと思う点、伝えたいと感じる箇所はそれぞれ違います。正解がないからこそ、多様性のある様々な意見を後に交わせることをねらいとしました。

第一回青空読書会

青空、芝、池、太陽。気持ちの良い環境が揃いました。

第一回青空読書会

読書する場所を探しながら、みんなで公園内を散歩しつつ簡単に自己紹介。今日のイベントのことや本をみんなでどう読み進めていくか、移動をしながらゆったりと話します。

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さあ、目的の場所に着きました。読書を始めましょう。とその前に読書のおとものお茶を。

本を読む時のおともに、今回はお茶を淹れました。それぞれお好きな茶器を選んでいただき、お茶の淹れ方を少し説明しながら。今後の読書会も毎回お茶とは限りませんが、ウェルカムドリンクをお楽しみに。

9:30 読書スタート

第一回青空読書会

9:30 いよいよ、お茶を横に読書スタートです。

読書の時間はおおよそ1時間。全員が読む「はじめに」と、先程のあみだくじで各自に割り振られた3章を読み進めます。自分の担当ではない章は読みません。前後の話の流れが頭に入っていない状態で読む、というのが青空読書会の面白いポイントのひとつです。

青空読書会での本の読み方
・「はじめに」は全員が読みます。
・その後は自分が割り振られた章だけを読みます。おおよそ1時間をかけて読みます。
・各々好きな場所で、好きなように。
第一回青空読書会

最初は池のほとりのベンチに座ってみんなで読んでいました。

最初はなんとなく池のほとりのベンチに座ってみんなで読んでいましたが、気づくとそれぞれ散らばって公園内の好きなところで読むように。日差しを避けて木陰で読む方、日当たり良好な芝の真ん中で読む方、思い思いの場所で読書を楽しみました。

第一回青空読書会

10:30 1時間が経過しておおよそ3章が読み終わったところで、次は読んだ章のあらすじをそれぞれまとめていきます。

1時間で章を読み終えたところで、次はおおよそ45分間をかけ、著者福沢諭吉の気持ちになって章ごとのあらすじをまとめていきます。ここは「自分の感想」は入れないのがポイント。福沢諭吉の書いていることをそのままシンプルに要約していきます。

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第一回青空読書会

みなさん思い思いの場所であらすじをまとめます。

第一回青空読書会

あらすじがまとまったところで、問touに戻りながら感想を話します。

11:15 問touで感想発表

第一回青空読書会

11:15 問touに到着。テラス席でそれぞれまとめたあらすじや感想を共有します。

まとめたあらすじと、読んでみての感想を共有する時間があるのも、みんなで読む青空読書会ならではです。

あらすじを共有する中でまず大きな発見が。読む章によって内容が様々なため、かなり堅い内容の章から比較的読みやすいライトな章まで様々な違いがあったのです。例えば今回の本でいえば、前半の愛国心や国の方針などの話は堅さを感じました。しかし後半の章では男女の在り方や夫婦関係の話になっていき、わりとカジュアルな内容に。

第一回青空読書会

少し火照った体にアイスティーを。

しかし堅い章であっても、それぞれ要約した内容を共有してくれるので、噛み砕いた状態で分かりやすい理解に繋がりました。

第一回青空読書会

読む箇所をあえて1章重ねたことで、自分とはまた違う考えに出会うこともできました。

また、自分が読んだ章の前後の話を聞いて「なるほど!自分が読んだ章とはそうつながっているのか!」「だから自分が読んだ章ではこんな話をしていたのか」といったつながる感覚を味わえたほか、あえて1章ずつ重ねて読んだことで、同じ章でも要約のポイントが異なったり、感想が違ってくることを実感し、読む人それぞれの多様性を感じることができました。

第一回青空読書会

意見交換、感想発表は大盛りあがり。予定を過ぎてしまうほどに話が弾みました。

担当の章の読書と、他の人の要約、意見を聞くことで、半日で1冊を読む体験を得ることができました。普段はなかなか読まないような本でも、この読み方なら読むことができそうと感じさせるものがあります。入門としてもばっちりの読書体験でした。ひとりで読む読書とはまた違った時間を過ごせる「青空読書会」、今後も開催していきます。

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