
TEATORA テアトラ
現代のワークウェアを問う
最終更新日>2023/02/17
文責>鈴木誠史 写真>若菜紘之

“現代のクリエイターのためのワークウェア”をコンセプトとするTEATORA(テアトラ)。2013年にデザイナー・上出大輔さんが立ち上げたブランドです。東京・千駄ヶ谷を拠点を置きながら、日本全国をはじめ世界10ヶ国のセレクトショップでも取り扱われています。
「あなたは毎日何時間ワークチェアに座って仕事をしていますか?」
「その時履いているボトムスは、その時間に見合った機能を持ち合わせていますか?」
TEATORAはこのように世に問いかけます。
人類の有史以来、座って働くということがこれほど一般的になった時代はありません。しかしボトムスは、スラックスが生まれ、ジーンズが生まれた頃の機能のまま。

そこでデザイナー・上出さんは、“ボトムス”そのものの概念と、現代のクリエイターをとりまく環境、人体とワークチェアとの関係性。これらを問い直し、洗練させることで、新しいボトムスを作り上げました。
スラックスの美しい立ち姿、リラックスウェアの快適な座り心地、そしてジーンズのタフさ。3つを兼ね備えたボトムスは、「ワークチェアに座って仕事するため」の機能を極めた1着に。このボトムスからTEATORAが始まりました。

シャツ:CARTRIDGE SHIRT DOCTOROID(入荷次第お取り扱い開始予定)/ボトムス:WALLET PANTS RESORT PACKABLE
極限まで数を絞った
ラインナップ=“型”

ブランドの発足以来、“ワークチェアで戦うクリエイターのためのワークウェア”の数々を発表し続けてきたTEATORA。ですが、極限までラインナップを絞って展開している点も見逃せません。
TEATORAが新たな製品を開発するきっかけは、デザイナー・上出さん自身が感じた日常の課題に基づいているといいます。
「たとえば、車に乗り込んだ際にポケットからモノが落ちたり、冬にダウンを着て電車に乗ったら暖房が効きすぎていて暑かったりと、僕が生活のなかで感じたストレスが開発のきっかけになることがほとんどです。 テアトラで開発される特殊生地は、試作素材が完成するまでに2年以上かかることもあります。そこから実証テストをおこなう、という長期間の開発スタイルのため、滅多に新型や新素材が登場しませんが、それでよいと思っています。 というのも、服屋がこんなことを言ってはいけないのかもしれませんが、僕は本当に必要なものはほんのわずかでよくて、毎シーズン買い換える必要も、沢山の数を購入する必要もないとの考えがあります。数年ぶりにすごいの出てきた!ってなった時に数年ぶりに買い換えるくらいでいい。 もっと言えば、本当に必要だと感じたわずかな服を一式揃えてしまえば、もう服は当分いらないってなるくらいが僕の理想です」 ー GQ JAPAN『パフォーマンス・ウェアの現在形──FASHION × FUNCTION』より

旅のために必要な機能に特化した「PACKABLE」。服本体と梱包用ポーチが一体となったシリーズです。


服と一体となったポーチは、着用時には内側のセキュリティポーチに。カバンいらずで出歩ける収納力を誇ります。

ファスナー付きポケットを備えるWALLET PANTS。長財布やパスポート・航空券もちょうどよく収まるサイズです。
念願のお取り扱い開始です!
東京都に出張してます!テアトラデザイナーの上出さんと一緒に。2023SSから遂に念願の #TEATORA の販売開始です。ずっと愛用していたので本当に嬉しいです。2023AWの発注も完了し、オンラインストアでの取り扱いも1月からスタートします。私のコートも勿論テアトラです。着すぎてボロボロですが好き。 pic.twitter.com/CqkXCKjcbH
— わざわざ問う人 平田はる香 (@wazawazapan) December 20, 2022
わざわざでは「よき生活者になる」を合言葉に、私たちやお客様ご自身の価値観で、自分にとってちょうどいいと思えるもの選びを推奨し、商品をご提案しています。
わざわざ代表・平田も、自身の服選びについて、「定番アイテムをいつもきちんと作っているところに出会いたい」「破れたらまた同じのを買おう」と、自分にとっての“定番”を選び着続けることを基本信条としています。

そんなわざわざとTEATORAの出会いは2017年ごろ。最小限の荷物で旅に出るための服として出会ったことをきっかけに、“着すぎてボロボロ”になっても着続けたいと思える定番服となったのです。
『コートは長年ずっと探していた。ウールコートを14年前に購入して以来ずっと同じコートを着ていたが、シルエットが細く中にレイヤリング(重ね着)できないことだけが不満だった。 出張にも使えるほど軽くコンパクトになり、レイヤリングできるものをずっと探していて、数年前にやっと巡り会えたのがTEATORA テアトラ。 ノマドワーカーのためのワークウエアというコンセプトで、超軽量でポケットが沢山ついていて、パッカブルになって、かなり値段は高いのだけど、奮発して買ってよかったものベスト1。テアトラは、去年ダウンコートを買い足して、今は2着のコートを愛用している。』(2019年の投稿)


TEATORA ダウンコート ※当店取り扱いなし


「奮発して買ってよかったものベスト1」の出会いから約5年。わざわざオンラインストア、実店舗・問touにて、念願のお取り扱いが始まりました。
日常生活の中での疑問から生まれ、その課題を機能で解決するTEATORA。お客様ご自身のライフスタイルにとって定番となり、長く着続けたい1着と出会えることを願っています。