最終更新日>2022/10/10 文責>ほそがや 写真>若菜紘之

日本の伝統的生活用品、あひろ屋の手ぬぐい。

日本の伝統的生活用品である手ぬぐいの他、 風呂敷や和小物を販売しているあひろ屋。あひろ屋で取り扱う商品のデザインは、伝統柄に学んだものや、そのときどきで心動かされたモチーフを表現したオリジナル。主張しすぎない、生活に馴染むデザインが特徴です。野口由（ノグチ ユキ）さんという女性が、図柄をすべて手描きで描き、デザイン、販売をされています。製作は職人さんに依頼し、注染にこだわった手ぬぐいが作られています。

注染について

主に手拭の染色に使われる伝統的な技法。型紙を載せた綿布の上から防染糊を置き、布を折りたたむ。染めたい部分のまわりに糊で土手を作ってから、その土手の内側に染料を注いで布を染める技法。染料は布の下側に抜けるため、布の芯まで染まり、裏表なく染まるのが特徴。

手ぬぐいは、 拭く、被る、巻く、包む、覆う、飾る、贈る 暮らしの中や、仕事のとき、様々な場面で使われてきました。また、その柄に特別な意味を込めたり（縁起のよい柄など） 季節を表したりしています。

ハンカチとして使ったり、台所で食器を拭いたり、お弁当を包んだり。すぐに乾くので、温泉に行くときや旅行のお供としても活躍します。少し手を加えてあづま袋を作ってエコバッグにしたり。（わざわざのパンを直接入れて、お持ち帰りになるお客様もいらっしゃいます。）ヘアアクセサリーや赤ちゃんのスタイなどの小物を作ったり、とアレンジしていただくのもおすすめです。使うほどに柔らかく、味が出てくる手ぬぐいは何枚持っていても重宝します。

手ぬぐいの実用的なサイズは使い勝手が抜群。速乾性も魅力です。

美しい染。プリントとは違った味わいを楽しめます。

源氏香図 (genjikouzu)

源氏香は「源氏物語・54帖」にちなみ名づけられた香合わせのための符号です。「源氏香」は組香の一つで、5種の香りの組み合わせを当てる遊びです。組み合わせの数は52通りあります。香道の世界だけでなく、着物やお菓子、装飾品などに用いられる伝統的紋様です。

源氏香図 (genjikouzu) 滅紫(けしむらさき)色　約35×90cm

源氏香図 (genjikouzu) 柳葉(やなぎば)色　約35×90cm

左：使用5年経過、右：一度洗濯したもの。経年したものは素晴らしい柔らかさでガーゼのような肌触りです。

手ぬぐいの醍醐味は時間と共に味わえるその色味と手触りの変化にあります。経年したものは素晴らしい柔らかさでガーゼのような肌触りです。

あひろ屋｜手ぬぐい 源氏香図 (genjikouzu)　
素材：綿100%(特岡)
サイズ：約35cm×約90cm
染め：注染
生産地：日本

販売：あひろ屋（東京都立川市）
わざわざ取り扱い開始年：2020年

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