鍋島虎仙窯(陶芸)

鍋島虎仙窯(陶芸)

最終更新日>2023/09/07 文責>星川 写真>若菜紘之


有田焼で有名な佐賀県有田町に隣接する、人口5万人ほどの佐賀県伊万里市。市街地から離れた山間、秘窯の里とも呼ばれる大川内山に、日本磁器最高峰ともいわれる鍋島焼の町があります。この場所で江戸時代から300年に渡って技術を継承し、商用化に努めてきたのが鍋島虎仙窯(なべしまこせんがま)です。

鍋島虎仙窯(陶芸)

鍋島焼が日本最高峰の磁器になったわけ

かつて戦国時代の関ヶ原の戦いで敗れた佐賀鍋島藩は、外様大名となり長崎の出島を警護していました。出島は鎖国していた江戸時代の日本で唯一、海外から物品が入る港です。徳川家から潰されないように、中国・明から輸入した器を将軍家に献上していましたが、中国で明が次第に力を失い、次の政権の清と争うようになり、内乱状態になって器が入ってこなくなりました。佐賀鍋島藩主は考えました。中国の器に負けない、朝廷や将軍家の献上品にできるすばらしい器を作るにはどうしたらよいか。

鍋島虎仙窯(陶芸)

そこで、既に磁器の生産が始まっていた有田から31人の腕利きの職人を集めました。技術の漏洩を防ぐため、三方を山で囲まれた険しい地形の大川内山に藩窯を作り、山の入り口には関所も設け、朝廷や将軍家に献上できる質の高い青磁の器を作り始めました。その環境下で磨かれた高い技術は、一般に出回らない最高位の器を多く生み出しました。

限られた人のものだった、青磁

大川内山では、青磁の原料となる、天然青磁がとれます。天然青磁は鉄分が含まれているため、黄色っぽい色味をしています。これを焼き上げるには、温度や湿度などさまざまな要因が影響するため、窯に入れて高熱で焼くことだけではうまく焼き上げることができず、職人が調整して焼き上げる必要があります。

そのため大量生産に適しておらず、茶道・華道といった限られた世界の中で扱われる一部の領域のものでしかありませんでした。青磁はじつに3000年の歴史があるのですが、つい最近まで手に取れるのはほんの一部の人だけだったのです。

鍋島虎仙窯(陶芸) 鍋島虎仙窯(陶芸)

鍋島焼文化を伝える窯元、鍋島虎仙窯

このような歴史背景で、大川内川に伝わる鍋島焼は日本磁器最高峰ともいわれるようになりました。

鍋島焼は「色鍋島」と「藍鍋島」と「鍋島青磁」の三種類があります。四色で構成される「色鍋島」は、藍色で描いた染付に赤・緑・黄で絵付けをし、色絵磁器の最高峰と評されています。「藍鍋島」は、藍一色のみで落ち着いた仕上がりです。「鍋島青磁」は、大川内山でとれる天然の青磁を原料として使用。この原料を用いて産業が成り立っているのは、日本で鍋島焼が唯一です。

これまで献上品として扱われてきた鍋島焼は美術品やコレクションとして評価が高く、重宝されてきましたが、それでは焼物の産地として産業が成り立つほどの規模にはなりにくく、産地全体の経済は衰退していき、今では大川内山で鍋島焼に従事しているのは157人となりました。(2023年8月時点)

鍋島虎仙窯(陶芸)

鍋島虎仙窯を立ち上げたのは、美術品としてあまり一般流通してこなかった青磁を、もっと広めたいと思った、現窯主である川副隆彦さんのおじいさんです。

ものづくりから販売までを一気通貫で行い、美術品の価値もありながら、商いとして工芸品として存在するものというコンセプトで事業を始めました。鍋島虎仙窯・三代目の川副隆彦さんは、その理念を継承し、さらに「鍋島焼文化の確立」を目指して事業を展開されています。

乙なもの2023からのご縁

鍋島虎仙窯(陶芸)

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鍋島虎仙窯の先々代窯主が鍋島青磁を本格的に商用に向けて研究し始めた1963年から今年で60年。わざわざでは「乙なもの2023」で鍋島虎仙窯の青磁の器を扱っていたご縁もあり、定番商品としてお取り扱いを開始することになりました。

鍋島虎仙窯(陶芸)

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【10/7(土),8(日)】 鍋島虎仙窯 絵付け体験 @問tou

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